雀鬼一番勝負(1978)

劇画・北山茂樹+原作・小島武夫+脚本・三輪洋平 久保書店・WORLD COMICS 三輪洋平は麻雀新撰組の一員ですが、この時期に既に加入していたかのかは知りません。 あらすじ 俺は梶原好一郎。社内でも有名なグータラ社員だが、麻雀の腕はピカイチだ。この腕と…

だのに何故、何を探して君は描くのか、そんなにしてまで

コアな麻雀マンガファンには常識ですが、北山茂樹という作家は1つのジャンルです。70年代中ごろ、麻雀マンガの黎明期に淡い光をはなち、その後の繁栄の中で忘れ去られた彼の作品は、「まあ別に、今更日の目を見なくてもいいかな…」という負のオーラに満ち満…

ドラはあこがれ

小学校の頃「バラはあこがれ」という曲を習って、今でも覚えているのですが、つい最近、1番だと思っていた歌詞が本当は2番で、私の知らない1番があることを知りました。 永久(とわ)の誓いに背いた心が 君を捨てて行く時も 隠しきれない悩みを誰にも うち明…

新嘉坡雀鬼(1979)

画・郷力也(1作品だけ村岡栄一)+作・板坂康弘(1作品だけ別の人らしいが不明) 徳間書店・タウンコミックス 「シンガポールじゃんき」と読みます。 あらすじ スパイがもつ危険な香りに誘われたナオンが、お互いもう大人なんだからいろんな事をして任務完了。…

むっかしーむっかしー裏ドラは〜

「麻雀は竜宮城か?」…分からないですね。居心地良いのは確かですが、関わり方は人それぞれでしょうし。自分のことをいえば(話は多少違うのですが)、コマ寮は跡形もなく、私は二度と駒場に行く気はありませんが、心のなかにはありますし、その精髄のような物…

青春牌の譜跡 1巻 (1985) その2

画・北野英明+作・四方城五郎 マンサンコミックス 「別冊漫サン 傑作麻雀劇画」昭和59年5月号〜60年2月号掲載(1巻収録分) 全2巻(2巻は未読) ※その2です。その1はこちらから。 その1ではキャラクターについて紹介しました。ここでは麻雀部分について簡単に触…

ハンチクは酢飯!!

「一×透華本」*1と思っていた読者に冷水を浴びせかける前書き。しかしV林田さんの力作『麻雀漫画で読む咲』は素晴らしい達成でした。麻雀マンガファンに限らず、全てのマンガ好きに入門書としてオススメできます。 この同人誌がきっかけとなって、『咲』の現…

ステモモ雀鬼狂騒曲(鶴賀ドちょんぼ荘)

鳴島生『この腕売ります』(1973?)から(広告文は少し変えてあります) 麻雀マンガ研究者・V林田さんから大量のモモ同人誌を貰ったので鋭意消化中です。すべて全年齢向けというのが日本の明るい未来を感じさせます。あと年末にも某カリスマ麻雀ブロガー・いのけ…

青春牌の譜跡 1巻 (1985)

画・北野英明+作・四方城五郎 マンサンコミックス 「別冊漫サン 傑作麻雀劇画」昭和59年5月号〜60年2月号掲載(1巻収録分) 全2巻(2巻は未読) 作画の北野は言わずと知れた昭和麻雀マンガの大家。四方城五郎は麻雀マンガ雑誌の嚆矢『ギャンブルパンチ』(竹書房…

おやすみなさい、ゴミ手ちゃん

断絶を知りてしまいしわたくしにもはやしゅったつは告げられている 岸上大作 年明けに岸上大作の著作がパブリック・ドメインになったという話題が流れていて、つまり没後50年が経過したということです。装甲車を足裏に踏むことすらほぼ不可能に近い中で、ど…

近代麻雀 2011/2/1号

昨晩やっと購入したのですが、私が見ていた竹書房の公式サイトの情報は2ヶ月前、12/1号のものでした。キンマの感想を書くのは4年ぶりなのですが、4年経っても竹書房のテキトーさは変わっていないようです。 そういえば、誰かヴィクトリー麻雀のサイトのアド…

パイガ泣いている

数年前にパイガというサービスを公開して、広く使っていただいたのですが、借りていたサーバーがサービス停止になって、牌画像が表示されなくなってしまいました。最近麻雀王国さんの協力を得て再開したのですが、以前に書いたブログエントリーについては、…

天下に無双 (1986)

作・小島武夫+画・司敬 徳間書店・トクマ・コミックス101 小島武夫、人気です。「最初で最後の自叙伝」と謳った新刊『ろくでなし』も、麻雀関係の書籍としては好調な売れ行きのようです(1/2現在、Amazonの本ランキングで 4,467位)。ろくでなし 伝説のミスタ…

博多ドラドラぶらさげて暗刻たっぷり包まれた

まだ正月気分が抜けません。

近代麻雀プレビュー 1/1号

久しぶりの更新なのでババーンと大きく出たいのですが、大晦日から飲み続けで頭が回らない上に、いのけんさんがこんな凄い記事を書いてます。師走の翁は素敵な作家さんで、「飛龍地斬四暗刻」とか「二翻巻」とか麻雀ネタも事欠かない人ですが、やっぱり旬の…

その牌は通しジャーナル

「お屠蘇」に絡めて麻雀ギャグを言おうと思ったらこうなりました。多分一年間こうゆう感じです。ちなみに「通す」と「投資ジャーナル」をかけたものです。似たような言葉に「セーフ自民党」というのもありますが、こちらは全くの死語と成り果てました。

実戦株入門

坂本タクマ先生の新しい単行本『坂本タクマの実戦株入門』が何だか面白いです。(画像参照) 「坂本タクマの絶対ギガモト」内・製品情報: http://homepage1.nifty.com/gigamoto/seihin/seihin.htm ↑詳しい買い方なども載っています。 本当は株入門の本らしいの…

同人誌進捗状況

同人誌「麻雀の未来」の次号に「麻雀マンガ30年史」の後編を載せるべく、平成以降の麻雀マンガ作品を読み進めたり、カードを作成したりしています。どうってことない作業です。「麻雀の扉」のぴゅー太郎さんくらい、クンフーが満ち満ちていれば素晴らしいの…

エグくなければ権力じゃない!『メジャー すべてを麻雀に捧げた天才!!』(画・伊賀和洋+作・南波捲)

◆異色のプロ業界裏事情マンガ『メジャー』 古今東西、麻雀プロの世界を舞台にしたマンガは多数ある。プロとアマの違いを描いた『理想雀士ドトッパー』をはじめとする片山まさゆきの諸作品、実在の人物をモデルにした、かわぐちかいじの『はっぽうやぶれ』。…

連盟からスピンアウトして機構という団体ができるそうで

金を出さない私のような町民風情が、隣の市の公民館の会計に口を出しても仕方がないですが、金の入り方と配分方法とにルールを課さない限り同じでしょ。団体を超えた連帯ほど難しいものはない。 それとは全然かけ離れた、妄想に近い思いなのですが、しかし、…

大状況と小状況、についての考察・その1(BSMMYアカギ雑感)

大状況と小状況。戦略と戦術と言ってもいいが、麻雀というゲームに勝つことと、それに賭けられたモノを必ず受け取るための駆け引き、あるいは人生、に勝つこととの違いである。 賭けというのは本来、神様の神託を求める占いの側面もあり*1、紛争解決の手段と…

BS麻雀マンガ夜話『アカギ』終了。

6日の23時から翌朝の7時までやってた。その後、同人誌「麻雀の未来」第2号の打ち合わせを9時までやったよ。テラネムス*1。 でも面白かったな。若林さん@翠風、田中さん@雀士畢生危機一髪、四方田さん@TOKYO巡礼歌、いたるさん、ヒロタシさん@似非トーラ…

BS麻雀マンガ夜話「アカギ」予習

10月6日(金)の23:00から、BS麻雀マンガ夜話が開かれるらしい。 似非トーライ・(2年ぶり!)BS麻雀マンガ夜話開催のお知らせ: http://d.hatena.ne.jp/hirotashi/20061003#p1 過去の「BS麻雀マンガ夜話」: http://oak.zero.ad.jp/~zaf93998/mmanga.htm 題…

フグになったりする…そっちの方が望ましい

フグ刺しの美味しい季節になってきました。駆け巡る脳内物質…テトロドトキシン…脳内? いつの間にやら、脳内でフグ毒を生成できるようになったみたいです。なにしろ最近ままならぬこと*1が多くて、「フグ(ゥ)を囲っておりますから」。 と言うわけで、昨日読ん…

迷ってナンボのヘボ麻雀

北方謙三の『水滸伝』には数多くの好漢の死が登場する。中でも特に心に残るのは、双槍将・董平のそれである。原作とはかけ離れたキャラクターになっているため*1読者の評判はよろしくないようだが、あれぞ漢(おとこ)の死に様ではなかろうか。 梁山泊軍の司令…

風は 未来へ 聞くものだ! ぼくらは にぎやかに 街路をまがり 黒い未来へ 唐突に匂って行く(石原吉郎)

最近とにかく嵌っているTOKYO巡礼歌さんが、同人誌「麻雀の未来」の感想を書いてくれた。 TOKYO巡礼歌 [うし…うし…] 麻雀の未来 明るく?: http://d.hatena.ne.jp/yomota258/20060929#1159545673 『理想雀士ドトッパー』(片山まさゆき)風の表題のつけ方にも…

まんだらけトラッシュ NO.03

古書店「まんだらけ」の発行するミニコミ誌。定価600円(税込)。「芳文社特集」ということで買ってみた。画像はまんだらけトラッシュ紹介ページから拝借。 芳文社の旧ロゴの単行本536冊の表紙を総覧して、簡単な評を加えてあるのだが、とにかく「こりゃすげー…

面白いことが全く書けないので、書きたいことだけ書きます。 旬で面白い麻雀サイトなら、TOKYO巡礼歌を読んでください。超オススメです。

近代麻雀 9/15号 その1

浜辺にたたずみ、思うはテラバイトの事ばかり。ア エルベレス ギルソニエル! そしてテラバイトのテラは多分、寺のことだろう。なにしろ、麻雀と寺との関係は昔から深い。 『凌ぎの哲』(原恵一郎)の権々会(ごんごんえ)の会場はお寺だし、 『麻雀五輪書』…

近代麻雀オリジナル 2006年9月号 その2

その1がコラムの話だけに終わったので、マンガのことを書いてみる。 ラインアップはこんな感じ。 八月十四日の雀鷹 鴨林源史+梶川良 オーラ打(ぶ)ち 言霊マンボ 片山まさゆき ジャン熊の一日 渡辺保裕+瀬戸熊直樹 堕落の城 森遊作+嵐田武 こちら現代麻…