だのに何故、何を探して君は描くのか、そんなにしてまで

コアな麻雀マンガファンには常識ですが、北山茂樹という作家は1つのジャンルです。70年代中ごろ、麻雀マンガの黎明期に淡い光をはなち、その後の繁栄の中で忘れ去られた彼の作品は、「まあ別に、今更日の目を見なくてもいいかな…」という負のオーラに満ち満ちています。

【参考】北山茂樹の七不思議

  1. 何でいっぱい単行本を出せたのか分からない(10冊くらいある)。出版社に強烈なコネがあった、実は自費出版など諸説ある。
  2. 何でこんなに絵が下手なのか分からない。読者からのお便りで「マンガよりもイラストの方が面白い」と評されたこともあるらしい。
  3. 何で原作+作画を担当しているのか分からない。元々は原作者ってこと?
  4. 何で「世界麻雀パワー」の略が「VMP」なのか分からない。
  5. 何で表紙に麻雀卓を描きたがるのか分からない(参考画像)。何で電車を描きたがるのかも分からない。
  6. 何で「北山の牌返し」(後述)を多用するのか分からない。
  7. だのに何で、こんなに読者の心を惹きつけるのか分からない。

ということで今回は、入門的な作品を見ながら、北山画伯の魅力に迫ります。