2011-01-01から1年間の記事一覧

雀鬼一番勝負(1978)

劇画・北山茂樹+原作・小島武夫+脚本・三輪洋平 久保書店・WORLD COMICS 三輪洋平は麻雀新撰組の一員ですが、この時期に既に加入していたかのかは知りません。 あらすじ 俺は梶原好一郎。社内でも有名なグータラ社員だが、麻雀の腕はピカイチだ。この腕と…

だのに何故、何を探して君は描くのか、そんなにしてまで

コアな麻雀マンガファンには常識ですが、北山茂樹という作家は1つのジャンルです。70年代中ごろ、麻雀マンガの黎明期に淡い光をはなち、その後の繁栄の中で忘れ去られた彼の作品は、「まあ別に、今更日の目を見なくてもいいかな…」という負のオーラに満ち満…

ドラはあこがれ

小学校の頃「バラはあこがれ」という曲を習って、今でも覚えているのですが、つい最近、1番だと思っていた歌詞が本当は2番で、私の知らない1番があることを知りました。 永久(とわ)の誓いに背いた心が 君を捨てて行く時も 隠しきれない悩みを誰にも うち明…

新嘉坡雀鬼(1979)

画・郷力也(1作品だけ村岡栄一)+作・板坂康弘(1作品だけ別の人らしいが不明) 徳間書店・タウンコミックス 「シンガポールじゃんき」と読みます。 あらすじ スパイがもつ危険な香りに誘われたナオンが、お互いもう大人なんだからいろんな事をして任務完了。…

むっかしーむっかしー裏ドラは〜

「麻雀は竜宮城か?」…分からないですね。居心地良いのは確かですが、関わり方は人それぞれでしょうし。自分のことをいえば(話は多少違うのですが)、コマ寮は跡形もなく、私は二度と駒場に行く気はありませんが、心のなかにはありますし、その精髄のような物…

青春牌の譜跡 1巻 (1985) その2

画・北野英明+作・四方城五郎 マンサンコミックス 「別冊漫サン 傑作麻雀劇画」昭和59年5月号〜60年2月号掲載(1巻収録分) 全2巻(2巻は未読) ※その2です。その1はこちらから。 その1ではキャラクターについて紹介しました。ここでは麻雀部分について簡単に触…

ハンチクは酢飯!!

「一×透華本」*1と思っていた読者に冷水を浴びせかける前書き。しかしV林田さんの力作『麻雀漫画で読む咲』は素晴らしい達成でした。麻雀マンガファンに限らず、全てのマンガ好きに入門書としてオススメできます。 この同人誌がきっかけとなって、『咲』の現…

ステモモ雀鬼狂騒曲(鶴賀ドちょんぼ荘)

鳴島生『この腕売ります』(1973?)から(広告文は少し変えてあります) 麻雀マンガ研究者・V林田さんから大量のモモ同人誌を貰ったので鋭意消化中です。すべて全年齢向けというのが日本の明るい未来を感じさせます。あと年末にも某カリスマ麻雀ブロガー・いのけ…

青春牌の譜跡 1巻 (1985)

画・北野英明+作・四方城五郎 マンサンコミックス 「別冊漫サン 傑作麻雀劇画」昭和59年5月号〜60年2月号掲載(1巻収録分) 全2巻(2巻は未読) 作画の北野は言わずと知れた昭和麻雀マンガの大家。四方城五郎は麻雀マンガ雑誌の嚆矢『ギャンブルパンチ』(竹書房…

おやすみなさい、ゴミ手ちゃん

断絶を知りてしまいしわたくしにもはやしゅったつは告げられている 岸上大作 年明けに岸上大作の著作がパブリック・ドメインになったという話題が流れていて、つまり没後50年が経過したということです。装甲車を足裏に踏むことすらほぼ不可能に近い中で、ど…

近代麻雀 2011/2/1号

昨晩やっと購入したのですが、私が見ていた竹書房の公式サイトの情報は2ヶ月前、12/1号のものでした。キンマの感想を書くのは4年ぶりなのですが、4年経っても竹書房のテキトーさは変わっていないようです。 そういえば、誰かヴィクトリー麻雀のサイトのアド…

パイガ泣いている

数年前にパイガというサービスを公開して、広く使っていただいたのですが、借りていたサーバーがサービス停止になって、牌画像が表示されなくなってしまいました。最近麻雀王国さんの協力を得て再開したのですが、以前に書いたブログエントリーについては、…

天下に無双 (1986)

作・小島武夫+画・司敬 徳間書店・トクマ・コミックス101 小島武夫、人気です。「最初で最後の自叙伝」と謳った新刊『ろくでなし』も、麻雀関係の書籍としては好調な売れ行きのようです(1/2現在、Amazonの本ランキングで 4,467位)。ろくでなし 伝説のミスタ…

博多ドラドラぶらさげて暗刻たっぷり包まれた

まだ正月気分が抜けません。

近代麻雀プレビュー 1/1号

久しぶりの更新なのでババーンと大きく出たいのですが、大晦日から飲み続けで頭が回らない上に、いのけんさんがこんな凄い記事を書いてます。師走の翁は素敵な作家さんで、「飛龍地斬四暗刻」とか「二翻巻」とか麻雀ネタも事欠かない人ですが、やっぱり旬の…

その牌は通しジャーナル

「お屠蘇」に絡めて麻雀ギャグを言おうと思ったらこうなりました。多分一年間こうゆう感じです。ちなみに「通す」と「投資ジャーナル」をかけたものです。似たような言葉に「セーフ自民党」というのもありますが、こちらは全くの死語と成り果てました。