おやすみなさい、ゴミ手ちゃん

断絶を知りてしまいしわたくしにもはやしゅったつは告げられている 岸上大作

年明けに岸上大作の著作がパブリック・ドメインになったという話題が流れていて、つまり没後50年が経過したということです。装甲車を足裏に踏むことすらほぼ不可能に近い中で、どうでもよかった青春を思い返す大人は昨日、仕事始めでした。
岸上で唯一面白いな、と思うのが上の歌です。ひらがなの「しゅったつ」が張り詰めていてカッコいい。
先日書いた賭け麻雀の件とか、去年の都条例の件とか、連帯について思うことが多くなりました。各個撃破されるのが嫌ならスクラム組む方がいいんでしょうけど、しんどいですよね。思うは一人の仕事で、考えるは皆の仕事ですから、思ってばかりだと何にもならないのは分かるんですけど。
1994年、コマ寮中寮2F麻雀部屋のヘビーローテーション・アルバムは、『ATOMIC HEART』『ORANGE SUNSHINE』を経て、オザケンの『LIFE』に移っていました。夜の9時くらいから打ち始めて、朝の6時くらいまでずっと繰り返し聴いていると嫌でも覚えます。音痴のタツオがひょろ長い声で「うぇでぃうぃごー、うぇでぃうぃごー、へいなーーう」と絞り出す時、誰もそれが「Where do we go,Where do we go,Hey now」だとは分かりませんでした。でもその問いは、確かにその時私に突きつけられていたのです。「さて、私たちはどこに行く?」


ということで今回は、オシッコちびるくらい青春している作品を紹介します。